キネシケア 3今回のキネシケアでは、 1週間で10回の治療を受けました。 どの治療も本質を突いていて、 とても大きな癒しが起こりました。 その中でも一番印象に残っているのは、 やはり過去生の記憶の解放でしょう。 過去生そのものは否定しないし、 過去生と思われるヴィジョンや夢、 デジャヴュは何度も起こっています。 それでも、 過去生を癒すために 現世があるのではありません。 キネシケアで、 過去生の記憶が蘇るとは…! ・・・・・ それは4回目の治療の時だった。 治療のテーマは、 「人を愛していい。」 先生は私に聞く。 「愛したら、どんなことが起きる? 愛して、裏切られたらどう感じる?」 「うーん、悲しいかな?恨むかな? 経験ないからよくわからない。」 そう答える私に、 先生は11番のアロマを手渡す。 「人を愛したらどうなるの? アロマを嗅ぎながら ちょっと考えてみて。」 治療室を出て行く 先生の後ろ姿を目の隅に感じながら、 「人を愛したらどうなるの?」と 自分に問いかけてみた。 その瞬間、 強烈な感情が沸き起こった。 先生が戻ってきた時、 私は泣いていた。 先生はもう一度私に聞く。 「人を愛したらどうなるの?」 私は泣きながら答えた。 「人を愛したら… 人を愛したら、 その人は私を置いて死んじゃうの…!」 しばしの間、 沈黙が起こる。 「私こんな経験ないんですけど。」 感情は大爆発しているのに、 頭はかなり冷静な私。 「遺伝子かなんかに残ってる記憶だろ。 そういうこともある。」 穏やかな海のヴィジョンが視える。 もう何度も視たこのヴィジョン。 最愛の人を海難事故で亡くした 過去生の私の記憶。 彼は2度と戻ってこないと知りながら、 彼の帰りを待っている私… 「先生、海のヴィジョンが視えます。 あれ、旦那の顔が出てきた。 過去生で亡くなったのは、今の旦那?」 先生は「違う」と言って 首を横に振っている。 先生は私の右腕を取り、 筋反射を取った。 「人を愛してもいい。」 結果は、しっかりON。 「今日はここまで。」 「愛する」というテーマは ONになったものの、 新たな疑問がどんどん起こる。 頭の中が混乱したまま、 ホテルに戻った。 いろんな思いがぐるぐる回る。 海が大好きだった子供時代。 夜の海で遊ぶ男の人たちを見て、 突然海が怖くなったこと。 タイタニックを見てパニックになり、 思わず非常口を探したこと。 タイタニックのテーマソングを聴くと、 強い悲しみに襲われること… さっぱりしようとシャワーを浴びると、 水の音と換気扇の音が タイタニックの歌に聴こえた。 そういえば、 ロサンゼルスに来てからずっとそうだ。 シャワーを浴びるたびに、 タイタニックの歌が聴こえるのだ。 シャワーから出て、 タイタニックの歌を検索する。 いつもは聴くのを避ける曲だけど、 今日は聴いてみよう。 強い感情が沸き起こる。 今私は過去生に繋がっている。 私が愛したその人は… あっ!!! 彼の顔が浮かんだ。 今は新しい人生を生きているその人。 ああ、そういうことだったんだ! 彼に出会ったときのことを思い出した。 絶対的な安心感とこの上ない心地良さ。 そして「彼を愛していた」という確信… パズルのピースが揃うように、 私の中でカチッと音がした。 ドッと疲れが出て、 早々とベッドに入る準備ができた。 それでもすぐに眠れなくて、 クリニックで借りてきた 本を読み始めた。 時間はどんどん過ぎて行く。 このまま最後まで読みきろう。 あるページに差し掛かったとき、 私は号泣した。 宝物のような言葉が たくさん散りばめられた本だけど、 その本の本質とは関係のない言葉。 『私は砂漠の女です。 そして私はそれを誇りに感じます。 私は自分の夫には、 砂丘を作る風のように、 自由に歩きまわってほしいのです。 そして、もし必要であれば、 彼が雲や動物や 砂漠の水の一部となることも 私は受け入れるでしょう。』 (※アルケミストより) そう、過去生の私は、 海に生きた女性だった。 海に生きる人を愛し、 彼は彼の愛する海となった… そして私は、 それを受け入れられずにいる…! 明日の治療のテーマはこれにしよう。 でもどうやって先生に伝えたらいいの? あまりよく眠れないまま朝になり、 私は5回目の治療に向かった。 私は昨晩の治療レポートを広げながら、 先生に私の想いを報告する。 先生は、 私の首に指を触れて、 頭を動かしている。 「体に聞くよ」 そう言って先生は私の右腕を取って、 筋反射を取り始めた。 「第1オクターブ、 第2オクターブ、 第3オクターブ…」 「第2オクターブで 調整できるみたいだ。」 次々と治療テーマを挙げてみるが、 先生は相変わらず首を横に振っている。 「過去の記憶を解放しないと、 私は『今』を生きれない。」 「そう、それ! 過去生の記憶!」 「え?そんなこと キネシでできるんですか!?」 「できる。でも『今』じゃダメだ。 過去を癒すなら、 その時に戻るのが一番だよ。」 「何の歌だっけ?聴くぞ!」 「え?タイタニックの歌ですか?」 「そう、それそれ。」 私はiPadを取り出し、 タイタニックのテーマソングをかけた。 曲が始まった瞬間、 過去に飛んでしまう。 泣きじゃくる私を治療ベッドに寝かせ、 先生は私の背中を触っている。 私の体はカチコチに固まっている。 先生は器具を使って 私の体を緩めている。 上から下へ。 また上から下へ… 何度やっても 私の体は固まったままだ。 「先生、かなり痛いんですけど。 痛い、痛い、痛い!!」 あまりにも強烈な過去生の痛みと、 治療の痛みに私は泣き叫ぶ。 「痛みをしっかり感じなさい。 痛みを感じているのが『今』だ。」 かなり頑固な想い。 こんな想いを抱えていれば、 現世を生きるのもしんどくなるな… 固まっていた体は、 少しずつほぐれてきた。 「よく頑張った。よく頑張った。」 私の肩をポンポンと優しく叩きながら、 先生は言った。 「先生、ありがとうございます。 あの… 先生もよく頑張りました!」 現実感を失っている私は、 ちんぷんかんぷんなことを言っている。 動揺がまだ抑えられない。 揺らぐ気持ちを抱えたまま、 ホテルに向かった。 ・・・・・ 次回へ続きます❤︎
4 Comments
ゆか
11/24/2017 01:37:28 am
昔、海が怖いと言ってたのを思い出した。
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Masako
11/24/2017 08:18:59 am
ゆかさん、
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ゆか
11/24/2017 03:35:46 pm
そうか。。
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Masako
11/24/2017 03:40:39 pm
ゆかさん、
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